資格の先に広がる世界― 人間力を育み、人に寄り添える医療者を目指して

かつて、医療は一人の施術者と数名の介助者によって成り立っていました。医学の知識や技術が限られていた時代、それでも医療は十分に機能していました。しかし、科学や医療の飛躍的な進歩により、膨大な情報が蓄積され、一人の力だけで理想の医療を提供することは困難になりました。その結果、医療職は細分化され、各分野の専門家が連携しながら医療を支える現在の形へと発展してきました。今後も、さらなる専門分化が進むことが予想されます。
各医療職には、一定の知識と技術が求められ、それを証明する手段として「資格」が存在します。しかし、資格を取得しただけで、優れた医療者になれるのでしょうか。もし、高度な技術を持ちながら横柄な態度をとる医療者と、技術は平均的でも患者に寄り添い、誠実に尽くす医療者がいたとしたら、皆さんはどちらを選ぶでしょうか。おそらく、多くの方が後者を選ぶのではないでしょうか。
医療者として高度な技術を身につけることは、もちろん重要です。しかし、それと同じくらい大切なのが、人に寄り添い、共感し（同情とは異なります）、患者の苦しみを緩和し、克服へ導く力です。これこそが、医療者に求められる「人間力」ではないでしょうか。
本校では、豊かな経験と人間性を兼ね備えた教職員が、先進的な医療知識と技術の習得を指導するとともに、医療者に不可欠な人間性やコミュニケーション能力の育成にも力を注いでいます。また、医療系の総合専門学校という強みを活かし、現場で不可欠なチーム医療の教育にも重点を置いています。学生への指導は愛情をもって行いますが、命と健康を預かる職業だからこそ、ときに厳しく指導することもあります。医療の道は決して平坦ではありません。しかし、その先には、人として大きく成長できる世界が広がっています。
私たちとともに学び、人に寄り添える医療者を目指しませんか。