昨年の7月にも特別授業を行っていただきました、株式会社北関東クリーン社様に今回もお越しいただき、今年度2回目となる特別授業を2月16日に実施しました！今回は、実際に損傷を受けた車両を使用しての授業となります。

また、本校を卒業し、作業者として活躍している卒業生2名が特別ゲストとして登場です。社会人として大きく成長し、企業様の一員として立派な姿を見せていただきました。

↑↑使用したのはこちらの車両です。左リヤのバンパーとクォーターパネルに接触した跡があります…接触箇所はへこみ、塗装が剥がれて内側の金属と樹脂が見えています。

塗装を剥がし、パテでへこみの箇所を埋めていきます。ここでの整形でボディラインが全て決まります。熟練の技で、車両表面を作っていきます。その後、熱を加えて硬化させます。

硬化させている間に塗料選びのチャレンジです。色合いの違った、様々な「黒」のサンプルから、車体色に一番近い色を選びます。学生が選んだ「黒」は、果たして車体の「黒」に一番近いのでしょうか…！

硬化が終わったら削って滑らかにします。表面を仕上げるチャンスは一回のみ、まさに一発勝負です。

ここから卒業生にバトンタッチ！パテの上からサフェーサー、塗料、クリアー塗料の順に噴き付けていきます。今回使用した「黒」は、先ほど学生が選んだものと同じです。周囲をぼかしながら、違和感のない様に塗装し、乾燥させます。

いよいよ作業も仕上げに入り、学生の視線が集中します。乾燥した塗面をしっかり磨くことで光沢が増し、新車の輝きを取り戻します。完成まであと少し…

完成しました！バンパー周りに傷があったとはとても思えない、美しい仕上がりです！

学生一人ひとりにも見たり触ったりして確認してもらいました。

 

就職先として板金塗装の道を選んだ卒業生は、学生にとって大きく、輝いて見えたのではないでしょうか。本校の卒業後の進路として、板金塗装という選択肢も学生の中に芽生えたかと思います。社会人としての自分の可能性を、大きく広げていってほしいと思いました。

 

今回も株式会社北関東クリーン社様のご協力の元、今回の特別授業を実施することができました。本当にありがとうございました。